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Sun Enterprise 220R UltraSPARC-2 450MHz x2 / 1024MB / 18GB
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Sun Enterprise 220R UltraSPARC-2 450MHz x2 / 1024MB / 18GB
Sunのミッドレンジラックマウントサーバ、Enterprise 220Rです。 UltraSPARC-2プロセッサを、最大で2基搭載可能です。 Webサーバやメールサーバに最適な、安定したサーバです。 Enterprise 220Rは、Sun MicrosystemsのEnterpriseサーバファミリーで、シリーズ中のミッドレンジとエントリークラスの中間に位置するワークグループ向けサーバです。 1999年11月から出荷開始され、2002年11月の最終出荷に至るまで、ラック搭載が当たり前になったワークグループサーバの世界で販売台数を伸ばしました。 発売時の価格は、UltraSPARC2-450MHz x1 / 256MB / 9.1GB という最低構成で265万円という、なんともイカす価格でした。 発売から1年以上経った頃、価格改定があり、同じスペックで、654,000円になったのが、当時の当方としては納得がいかなかったという記憶があります。(笑) 特筆すべきは、Netra t1に続くラックマウントサーバとして、ミッドレンジクラスでは初の製品だったということです。 それまでのラックマウントサーバといえば、Enterprise 250を横置きにしてラックマウントキットを取り付けるか、Enterprise 450 にかなり強引な純正ラックマウントキットを取り付けて、サーバラックに載せる方法しかありませんでした。 1999年11月に発表されたのは、Enterprise 420Rと、この220R、Netra t1400/1405、そして、Ultra80です。 ラックマウントサーバの発表としては、大きなニュースとなりましたが、このEnterprise 220R はそれまでのSunのサーバの中でも、パーツの共通化という点で、大きな変化を経験したサーバといえると思います。 特に、マザーボードは、Ultra60、Netra t1125と共通のものが採用されていますので、たとえば、Ultra60で開発したシステムは、ほとんど手を加えずハードディスクごと220Rに移行できるという荒業を断行できます。 搭載できるCPUは合計2つまで、CPUは、UltraSPARC2 450MHzを搭載します。Sunが正式にサポートしているのは、この450MHzのCPUだけで、この450MHzのCPUが1つ搭載か、2つ搭載かでモデルが分けられていました。 メモリスロットは合計16個あり、256MBのメモリモジュールを16枚挿すことにより、最大4GBのメモリを搭載することができます。 ハードディスクは合計2個まで、SCSI(SCA)のハードディスクを搭載できます。 電源ユニットは前面にリダンダント電源を2基搭載できます。ACケーブルは背面に2箇所挿すところがあり、1次側の電源障害にも配慮された設計になっています。 PCIスロットは、全部で4個あります。64bit/33MHzが3つ、64bit/66MHzが1つです。 UPAバスはマザーボード上には配置されていますが、筐体側はUPAバスを利用できるような設計になっていないので、UPAバス対応のフレームバッファは利用できません。 フレームバッファを利用する場合は、PCIバスに搭載する必要があります。 LANインタフェースは、10/100イーサネットが1ポート搭載されています。 筐体は、なぜこんなものをつけたの?とツッコミたくなる前面のプラスチックカバーが特徴ですが、期待通りすぐ割れます。 サーバ自体を運ぶときに、間違えて前面のこのプラスチックのカバーを持つと、間違いなく破損し、気分が滅入ります。 まあ、もともと無かったんだと思えば、気になりませんがこれが無いと、Enterprise 220Rなのか、420Rなのか、Sun Fire 280Rなのか分からなくなります。 さらに、サーバラックに固定する際に、ビスで留める部分、前面の両サイドの部分にもプラスチックのカバーがついているのですが、これも新品導入時に割ってしまうことが多く、中古の220Rや420Rでは付いているところを見たことがありません。 このように、プラスチック部分の造りがどうもユル過ぎる筐体ですが、ほかの部分は非常に良くできていて、それ以外の部分が破損することはあまりありません。 ただその分、結構重量もあるので、ラッキング作業には体力がいります。 中古として流通しているこのサーバは、大抵、ラックマウントレールが付属していないことが多いので、もし、Sun純正のサーバラックにかっこよく搭載したい場合は、ラックマウントレールが付属していることを確認したほうが良いと思います。 もちろん、L字型の汎用ラックレールを使っても問題なくサーバラックに搭載できます。 PCサーバを使って、Linuxなどでサーバを構築しようとすると、RAIDコントローラのドライバがきちんと当たらないとか、サーバ構築以前のOSセットアップで泣きを見ることも少なくありません。 その点、SunハードウェアとSolarisの組み合わせなら、そのあたりの問題は基本的に皆無です。システム導入がスムーズにできるのが大きな強みですね。 このEnterprise 420Rも、サポートOSは当然Solarisです。バージョンは、2.5.1(11/97)、2.6(3/98)、7、8、9、10、に対応しています。 最新のサーバに比べて、どうしてもスペックが見劣りしますが、DBサーバとか、解析系のアプリを動かさない限り、それほど遜色なく使えるサーバだと思います。 CPUを2つ搭載して、メモリもたくさん積めば、十分現役で頑張ってくれますし。 ちょうど、このサーバがよく売れていた2000年前後のころは、インターネットビジネスが勢いづいていた頃なので、データベースをバックで動かすWebアプリを運用するサーバに採用されることが多かったようです。 当方も、この頃に導入案件をいくつも手がけていましたが、Enterprise 420Rで提案、予算の関係でEnterprise 220Rで再見積もり、最後は結局Netra t1で導入、という悔しい経験を何度かしました。そういう意味では憧れのサーバでした。たかだか5年ちょい前の話なんですけどね。 そういう訳でぜひ、日本のITバブルの申し子サーバで遊んでみてください。 商品の詳細は、下記サイトをご参照ください。 http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/E220R/E220R.html
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