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NEC Express5800/320Lb ftサーバ Xeon-2.4GHz x4 すべて二重化! NECのft(フォールト・トレラント)サーバ、Express5800/320Lbです。 誰しも絶対に止めたくないサーバのひとつやふたつ、持ってますよね(笑) そんなあなたに、システムがすべて二重化されて無停止設計になっている、このExpress5800/320Lbをご紹介します。 搭載プロセッサは、Xeonの2.4GHz(デュアル)です。CPUやメモリは、CPUモジュールという大きなボードに搭載されています。 このCPUモジュールが2枚あるので、実際には4個のCPUがあることになります。しかし、二重化して運用するので、ユーザからは2個しか見えません。 これは、他のパーツ、メモリやHDDなどにも言えることで、すべて二重化された状態になっています。下の表のパーツに関しては、実機の搭載数量を記載しています。 メモリは、2560MBです。HDDは、72GBを6台搭載しています。これらもすべて二重化の対象で、実際は半分を運用している形になります。 今回は、Windows2000 AdvancedServerが付属します。きちんとメディアやライセンスも完備しています。 さらに、NEC純正のユーティリティ、ExpressBuilderと、ft制御ソフトウェアのアップデートCDもあるので、インストールの際も安心です。 さらにさらに、Veritas VolumeManagerも付属します。こちらももちろんライセンス付きです。HDDのミラーリングなどがスムーズにできるツールです。 このVeritas VolumeManagerに、障害後、メンテナンス後にデータディスクの高速同期ができる、FlashSnapというオプション機能があるのですが、そのオプションライセンスも付いています。ちなみに発売当時は、このオプションだけで22万円(!)もしました。 ユーザーズガイドに従って、一通りOSとツールをセットアップして、正常動作を確認しています。異常はみられません。 かなり特殊なサーバですので、運用できる知識をお持ちの方のご入札をお待ちしています。運用に関するサポートはいたしかねます。 外観は写真のとおりです。ほとんど同じ状態ですが、擦り傷等がみられますので、気になさる方は入札をご遠慮ください。 Express5800/320Lbは、NECのftサーバシリーズのローエンドモデルです。 一部の高価なモデルしかなかったftサーバが、手頃な価格帯に登場しました。廉価版と言っても、発売当時(2003年1月)で、Xeon-2.4GHz x1、メモリ256MB、18GBのHDDの構成で、198万円(!)です。 ftサーバの「ft」とは、フォールト・トレラント(Fault Tolerant)のことです。障害発生時でも正常稼動を続ける無停止機能をもったシステムのことを、フォールト・トレラントといいます。 HDDの信頼性を高めるRAIDもフォールト・トレラントの一種ですが、サーバにはHDDだけではなく、色々なトラブルが発生しますよね。やれCPUが焼けた、メモリが逝った、電源が死んだ、などなど、当方も全部経験していますが(泣)、たくさんの停止要因があります。 無停止システムにするための技術にも色々ありますが、このftサーバは、システムを完全に二重化することで、フォールト・トレラントを実現しています。システム自体のミラーリング、といった趣でしょうか。 このftサーバは、CPUモジュールとPCIモジュールに分かれていて、それぞれ2枚ずつ装備されています。 CPUモジュールには、CPUとメモリなどが、PCIモジュールには、HDD、SCSIコントローラ、LANアダプタやPCIスロットなどが搭載されています。これらが2枚ずつあり、お互いに同期、比較を行ないながら稼動する、という仕組みです。 ということなので、ユーザは1台のサーバを操作している、という感覚になります。実際には2台のサーバが動いているわけですが、普段は2台であることを意識する必要はありません。 普通のクラスタサーバの場合、特殊なスクリプトを組んでアプリケーションを動かさなければならない場合がありますが、このftサーバは大丈夫です。普通のPCにセットアップするのと同じようにアプリケーションソフトを運用できます。 CPUが壊れてしまった場合は、CPUモジュールを外してCPUを交換できます。この間、もうひとつのCPUモジュールがそのまま処理を継続してくれるので、システムを止めずにメンテナンスができるというわけです。もちろん他のパーツ、メモリやHDD、電源なども、同じようにシステムを稼動させたまま交換可能です。 絶対に止めたくないサーバとして、まさに待ってました、な構成ですね。 ここからは、ハードウェアの内容です。 チップセットは、サーバ用途に広く使われているServerWorks製(Broadcom)の、Grand Champion LEとCSB5です。 それぞれのCPUモジュールにボードが搭載されているので、もちろんチップセットも完全に二重化されています。 対応CPUはIntel Xeonで、Prestoniaコア、FSB400MHz、L2キャッシュ512KB、Socket603、という仕様になります。 このシリーズのXeonには、HT(ハイパー・スレッディング)機能も実装されています。 HT機能は、余っているリソースを有効利用する機能なので、完全にデュアル並みのスピードが出るわけではありませんが、違いは充分体感できるはずです。 各CPUモジュールには、Xeonプロセッサを2個ずつ搭載可能です。最大4個のCPUを搭載できることになります。ただし、上でも述べているように、1台のサーバとして運用するので、クワッドCPUで稼動するわけではありません。あくまでデュアルCPUでの運用になります。 メモリスロットは、6スロットです。 対応メモリはDDR SDRAMで、PC2100(上位互換メモリ)、ECC、Registerdに対応しています。 このメモリについても、二重化されているので、CPUモジュール1枚分の容量しかOS上からは確認できません。 PCIモジュールの前面パネルからアクセスできるHDDバックプレーンには、最大で3台のHDDを搭載できます。 HDDの装着には専用のマウンタが必要です。対応HDDは、SCAタイプのSCSIディスクです。 これらのHDDは、付属のユーティリティソフトを使って、ミラーリングやストライピングなど必要なタイプのボリュームを構築できます。 重量はかなりありますが、キャスターがついているので簡単に移動できます。 その他、仕様の詳細は下記のサイトのマニュアルを参考にどうぞ。 https://www.express.nec.co.jp/care/user/320Lb_2x.html
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